Ledger Stax / Ledger Flexにアップグレードする理由と開始方法
重要なポイント: |
— Web3における暗号資産の安全性は、保護するために構築されたハードウェアとソフトウェアによって決まります。 — Ledgerエコシステム内の新しいセキュリティ機能は、Ledger StaxとLedger Flexの導入を補完します。Ledger StaxとLedger Flexは、Ledgerの最新デバイスで、より手軽に暗号資産のセキュリティを確保する新機能を備えています。 — Ledger StaxとLedger Flexは、世界で唯一のセキュアE-inkタッチスクリーンデバイスです。Ledger Staxと Ledger Flexは、ユーザーの皆様に暗号資産とセルフカストディを体験する新しい方法をご提供いたします。 |
Ledgerは、2016年から妥協のないセキュリティを基盤とするハードウェアを提供してきました。 Ledger Nano Sのようなデバイスは、Ledgerのセキュリティモデルが誰にも負けないことを証明しました。これにより、Ledgerは、史上最も売れている暗号資産ウォレットとなったのです。
一方で、現在のWeb3環境は非常に複雑です。 世界中で4億人を超える暗号資産ユーザーがいる中で、安全なセルフカストディを実践しているのは、わずか1000万人程度です。 トランザクションと業界の発展がより複雑になるにつれて、潜在的な脆弱性も増加しています。 そのため、暗号資産を保護することが、これまで以上に重要になっています。
では、より安全でシームレスな暗号資産管理をするように、アップグレードしない人が多いのはなぜでしょうか?
その答えは、複雑なトランザクションや秘密鍵を管理し、典型的なハードウェアウォレットの急な学習曲線に対処するのが怖いからです。 ユーザーの多くは、自分が知っていることに固執し、これらの課題が原因で、アップグレードをためらっています。
Ledgerは2024年に創立10周年を迎えます。その節目にLedgerは、Ledgerの次世代デバイスであるLedger StaxとLedger Flexをリリースし、これまで以上に簡単なセルフカストディをサポートいたします。 この種では初めてのセキュアE Ink®タッチスクリーンディスプレイを備えたこれらのデバイスをご使用いただくと、直感的かつ簡単に、暗号資産を保護し、管理できるようになります。
では、アップグレードの時期が来た理由を見てみましょう。
今こそアップグレードする絶好のタイミング
安全なセルフカストディ(自己保管・自己管理)は、暗号資産を所有するための基礎です。 セルフカストディができないと、中央集中型組織に管理されるリスクがあります。なぜなら、中央集中型組織は、あなたの暗号資産へのアクセスを制限したり、奪ったりする可能性があるからです。 秘密鍵を第三者が保管するウォレットやホットウォレット(オンライン上で保管)に預けると、ハッキングや資産の誤管理などのリスクにさらされます。
真の所有とは、秘密鍵を保護することを意味します。そこで、安全なハードウェアウォレットが登場します。 ただし、すべてのハードウェアウォレットが同じというわけではありません。 ほとんどのハードウェアウォレットは、MCU(マイコン:半導体製品)チップを使用して画面を駆動します。しかし、これは、すべてのLedgerデバイスで使用されている、セキュアエレメント(SE)チップほど安全ではありません。
Ledgerのセキュリティモデルは、時間をかけて検証されたものであり、それ故に、Ledgerのデバイスは一度もハッキングされたことがありません。 セキュアエレメント(SE)チップによって直接駆動されるセキュアなスクリーン、セキュアOS、Ledger Donjonによる内部テスト、PINコード保護、およびLedger Recoverの組み合わせにより、Ledgerは業界で際立っています。
Ledger StaxとLedger Flexは、安全なタッチスクリーンです。これは、日常的に使用するデバイスの画面が、簡単に攻撃され、操作される可能性がある世界に必要なものです。 これら2つのデバイスは、Ledgerの信頼できるセキュリティと、直観的で大型のタッチスクリーンを組み合わせることで、トランザクション認証をより速く、より明確に、よりユーザーフレンドリーにしています。
では、安全なタッチスクリーンが、あなたのWeb3体験をどのように変えるのかを確認する準備はよろしいですか? さっそく見ていきましょう。
安全なタッチスクリーンが重要な理由
ディスプレイが大きくなり、使いやすさが向上
Ledger StaxとLedger FlexはE Ink®タッチスクリーンを備えています。前者は3.7インチの曲面、後者は2.8インチの平面タッチスクリーンを備えており、見やすく使いやすくなっており、Web3でのナビゲーションが大幅に向上します。 これらの次世代デバイスは、使い慣れたタッチスクリーン技術と最上級のセキュリティを組み合わせることで、暗号資産空間で、これまでになく安全かつ直感的で、没入型の暗号資産管理体験が可能です。
これらの大型ディスプレイにより、より迅速にトランザクションを認証でき、安全なタッチスクリーンの利便性と安心感が得られます。
美学&カスタマイズ
どちらのデバイスでも、お気に入りのNFTや画像を、常時表示するロック画面に表示することで、体験をパーソナライズでき、スタンバイモードでも選択したビジュアルを表示し続けることができます。
Ledger Staxでは、内蔵のマグネットを使用して複数のデバイスを積み重ね、側面スクリーンのラベルにより簡単に識別できます。また、Ledger Flexのマグネットにより、スクリーンプロテクターなどのアクセサリを取り付けることができます。 従来の箱型デザインから脱却し、これらのデバイスは、未来的な美学と広範なパーソナライゼーションオプションをご提供し、ハードウェアウォレットの所有を没入型で独特な体験にします。
Ledgerセキュアタッチスクリーンの利点とは?
モバイル、タブレット、デスクトップなどのデバイスは、セキュリティよりもパフォーマンスを優先するため、マルウェアやハッキングに対して脆弱になっています。 Ledgerの安全なタッチスクリーンは、銀行カードやパスポートに使用されているのと同じ技術である、セキュアエレメント(SE)チップを搭載しており、お客様の鍵をオフラインに保ち、サイバー脅威から守ります。 Ledgerのセキュアタッチスクリーンデバイスは、日常的なデバイスと並ぶ便利な仲間で、簡単に暗号資産を扱えるようになります。それにより、自信を持って安全にトランザクションの管理、署名、認証ができるようになります。これで、さまざまなサイバー脅威や潜在的な攻撃を心配することがなくなります。
次世代ソフトウェアへの対応
Ledgerは、強力なツールであるLedger Sync、Ledger Recover、Ledger Security Keyによってエコシステムを強化しました。これらは、クロスデバイス同期の合理化、安全な復元、デジタルIDの保護を目的に設計されています。
Ledger Security Key
Ledger Security Keyアプリは、Ledgerデバイスを、サポートされているウェブサイトやサービスでのパスキー、2段階認証、および多要素認証のための安全な認証キーに変換しました。それにより、AIのディープフェイクや詐欺が横行する世界で、お客様のデジタルIDを保護します。
Ledger Nano SはSecurity Keyアプリに対応しています。ただし、Ledger StaxおよびFlexにはNFC(近距離無線通信)機能が組み込まれているため、これらのデバイスの方が優れた体験が可能です。 NFCにより、シームレスなワイヤレス認証が可能になります。Ledger StaxまたはFlexをデバイスをタップするだけで、迅速なパスキー認証が可能です。これは、Nano Sでは不可能です。タッチスクリーンインターフェースにより体験がさらに向上します。単純にタップするだけで、操作の認証と確定が可能です。もう、さまざまなボタンや小さな画面を操作する必要はありません。
Ledger Sync
Ledger Syncは、Ledgerデバイスを、暗号資産世界のマスターキーに変えます。 これは、Ledger Key Ring Protocolを使用して、お持ちのデバイスから直接暗号化キーを生成し、Ledger Liveアプリを自動的に最新の状態に保つため、面倒な手動同期プロセスが不要になります。
Ledger Recover
Ledger Recoverは、オプションの有料サービスです。このサービスをご利用いただくと、シークレットリカバリーフレーズを、暗号化された断片に分割し、独立した複数のプロバイダーに保管することで、安全にバックアップすることができます。 IDと自撮り写真で本人認証を行うことで、ウォレットを簡単に復元し、お持ちのデバイス上でシークレットリカバリーフレーズを安全に再構築できます。
これらの機能は、Ledger Nano S Plus以降のデバイスに対応していますが、ハードウェアの制限により、Ledger Nano Sではご利用いただけません。 Ledger StaxとLedger Flexの大きくなった画面と強化されたUIにより、すべてのデバイスで、アカウントの管理がさらに簡単になりました。
デバイス対応&接続
Ledger Nano Sはデスクトップ(Mac、Windows、Linux)とAndroidデバイスに対応していますが、iOSには対応しておらず、USB接続に限定されています。 対照的に、Ledger StaxとLedger Flexは、接続性を大幅に強化しています。USB-Cによる高速有線接続、Bluetoothによるシームレスな無線インタラクションが可能です。 これらのデバイスは、AndroidとiOSの両方に完全に対応しています。そのため、あらゆるスマートフォンやコンピューターで、簡単に暗号資産を管理できます。
バッテリー寿命
Ledger StaxとLedger Flexは、驚異的なバッテリー寿命を誇り、1回の充電で数週間持続します。そのため、重要な瞬間に、デバイスの電力が切れてしまうご心配はありません。 Ledger Staxは、Qiワイヤレス充電も可能です。Qi対応の充電パッドに置くだけで、簡単に充電できます。
安全なタッチスクリーンと長持ちするバッテリーにより、常に、このハードウェアウォレットを使用する準備が万端です。
クリア署名はセキュアタッチスクリーンだとさらに効果的
暗号資産トランザクションにはよく、複雑な暗号化された情報への署名が含まれています。これは、安全でない画面を使っていると、ハッカーによって操作される可能性があり、ユーザーは無意識のうちに、悪意のあるトランザクションを承認してしまう可能性があります。 Ledgerのクリア署名機能は、トランザクションデータを人間が判読できる詳細に変換することでこの問題に対処し、署名する前に、完全な透明性を提供します。 Ledger StaxとLedger Flexの大型ディスプレイには、各トランザクションの概要が明確に表示されます。そのため、ユーザーは、重要な情報を画面上で直接、簡単に認証できます。 これらのデバイスは、クリア署名とセキュアエレメント(SE)によって駆動されるタッチスクリーンを備えており、表示されている内容が、まさに署名するものであることを保証します。
Ledger Nano Sは依然として、基本的なタスクには堅牢なハードウェアウォレットです。しかし、メモリが320kBでRAMが少ないため、Ledger Sync、クリア署名、およびその他のメモリを大量に使用するタスクなど、高度な機能には対応していません。
そのため、お持ちの暗号資産について考えると、やはり妥協はできませんよね? 今すぐ、Ledger StaxとLedger Flexにアップグレードしましょう!
ソフトウェアウォレットからLedger StaxまたはLedger Flexにアップグレードする方法
ソフトウェアウォレットは、秘密鍵をオンラインに保管します。インターネットに接続すると、マルウェアやその他の攻撃ベクトルに対して脆弱になります。 さらに、これらのソフトウェアウォレットアプリを実行しているデバイスの画面も、ハッキングされやすいです。
ハードウェアウォレットの重要な点は、秘密鍵をオフラインで保管することです。 秘密鍵がオンラインで保管されていると、ホットウォレットに関連付けられている同じシークレットリカバリーフレーズを、新しいLedgerデバイスにインポートすると、すでにオンラインになっているため、目的が果たせなくなります。
代わりに、Ledger StaxまたはLedger Flexを、インターネットに公開されたことのない、新しいリカバリーフレーズを有する新しいデバイスとして開始して、セットアップする必要があります。 これにより、秘密鍵がオフラインで生成され、暗号資産が安全に保たれます。
では、ソフトウェアウォレットを、Ledger FlexまたはLedger Staxにアップグレードする方法を段階的に見てみましょう。
ステップ1-Ledger StaxまたはLedger Flexを新しいデバイスとしてセットアップする
新しいLedgerデバイスを箱から取り出し、セットアップ手順に従って秘密鍵をオフラインで生成します。 これにより、インターネットに公開されたことのない鍵によって、資産が安全に保護されます。
ステップ2-シークレットリカバリーフレーズをバックアップする
セットアップ中に、デバイスはシークレットリカバリーフレーズを生成します。 これを書き留めて、安全に保管してください。シークレットリカバリーフレーズは、Ledgerデバイスを紛失または破損した場合に、資産を復元する唯一の方法です。
ステップ3-デスクトップまたはモバイルにLedger Liveをインストールする
Ledger Liveアプリをダウンロードしてインストールし、Ledgerデバイスで暗号資産を管理します。
ステップ4-アカウントを作成する
Ledger Liveを使用して、管理したい暗号資産ごとにアカウントを作成します。 各アカウントには資産を受け取るための一意のアドレスがあります。それにより、資産が新しい秘密鍵で確実に保護されます。
ステップ5-ソフトウェアウォレットから暗号資産を転送する
ソフトウェアウォレットを開き、Ledger Live内の各資産に対して生成された、新しいLedgerアドレスに資産を送ります。 安全のため、Ledgerデバイスの安全なタッチスクリーンで、受け取りアドレスを必ず再確認してください。
ステップ6-Ledgerデバイスでトランザクションを認証する
資産を転送するときは、確定する前に、Ledgerデバイスでトランザクションの詳細を認証してください。 正当なトランザクションを行っていることを確認してください。Ledgerデバイスの安全なタッチスクリーンを使用して、署名内容を認証できます。
ステップ6-転送を確定し、移行を完了させる
資産がLedgerデバイスに安全に転送されると、Ledgerのセキュアエレメント(SE)チップによりセキュリティが強化されたオフライン環境で、秘密鍵が完全に保護されます。
Ledgerデバイス内で新しい秘密鍵が作成され、資産が新しいアドレスに転送されると、暗号資産はオフライン環境で完全に保護されます。
以前のLedgerデバイス(Nano SまたはNano X)からのアップグレード
以前のLedgerデバイスをご使用の場合に、Ledger FlexまたはLedger Staxにアップグレードする方法は次のとおりです。
1.シークレットリカバリーフレーズ(SRP)をお持ちの場合
ステップ1:新しいLedger StaxまたはFlexの電源を入れ、セットアップ手順に従って「Restore from Recovery Phrase(リカバリーフレーズから復元)」オプションを選択する。
ステップ2:Ledger Nanoデバイスから既存の24単語のリカバリーフレーズを入力する。
ステップ3:新しいLedgerデバイスでは、お持ちのアカウントがすべて自動的に復元されます。 Ledger Liveを開いて、すべてが整っていることを確認してください。 Ledger Liveでは、アプリを再インストールするように求められます。次に、アカウントに移動して同期する必要があります。
これで、資産が完全に移行され、新しいLedgerデバイスによって保護されました。
2. Ledgerデバイスにアクセスできるが、シークレットリカバリーフレーズを紛失した場合
ステップ1:シークレットリカバリーフレーズにアクセスできない場合は、Ledger StaxまたはLedger Flexを新しいデバイスとしてセットアップする必要があります。
ステップ2:Ledger Staxまたは Ledger Flex上の資産ごとに新しいアカウントを作成し、各秘密鍵が一意で安全であることを確認します。 これを行うには、以下に示すように、Ledger Liveで移動する予定の資産に関連するアプリをインストールする必要があります。
ステップ3-ソフトウェアウォレットから暗号資産を転送する ソフトウェアウォレットを開き、Ledger Live内の各資産に対して生成された、新しいLedgerアドレスに資産を送ります。 安全のため、Ledgerデバイスの安全なタッチスクリーンで、受け取りアドレスを必ず再確認してください。 これにはネットワーク手数料がかかりますが、新しいデバイスによって資産が完全に保護されることが保証されます。
最大限のセキュリティを確保するために、Ledgerデバイスの画面で、常にアドレスを確認してください。
ステップ4:資産が転送されると、新しいLedgerデバイスは完全に機能し、安全になり、以前に侵害されたリカバリーフレーズに依存する必要がなくなります。
さらに安全なセルフカストディを次世代Ledgerデバイスで実現!
ハードウェアウォレットは、セキュリティを最優先事項として、妥協せずに維持しながら、業界とともに進化する必要があります。
Ledger StaxとLedger Flexは、より大きなディスプレイ、シームレスなナビゲーション、Ledgerエコシステムによる継続的なアップデートにより、堅牢なセキュリティを、直感的なユーザー体験と、洗練されたデザインとを組み合わせてご提供いたします。
妥協する理由は見当たりません。今すぐLedger StaxまたはLedger Flexにアップグレードして、さらに快適な暗号資産体験をお楽しみください!