Ledger Liveで暗号資産を安全にスワップする方法
重要なポイント: |
—スワップは、暗号資産ユーザーが自分の暗号資産を別の資産とスワップできる重要な方法の1つです。 —他の取引と同様に、詐欺師の標的になる可能性があります。 Ledgerは、業界をリードするセキュリティを提供します。 — Ledger Liveで、サードパーティプロバイダーを介してスワップすると、資産を取引する際に最高レベルのセキュリティをご利用いただけます。スワップはLedgerデバイスから直接開始され、信頼できるLedgerの画面が、完全な透明性を実現。 |
スワップは、Ledger Live内で最も人気のある機能の1つです。
この記事では、Ledger Liveで、当社のサードパーティプロバイダーのいずれかを介してスワップする仕組みについて詳しく解説します。 ここでは、その仕組が最も安全なスワップ方法である理由を正確にご説明します。
暗号資産をスワップするさまざまな方法
暗号資産の世界では、実際に何千種類ものコインとトークンから選択できます。 そのため、ある資産を別の資産に変える必要がある場合は、どうすればよいでしょうか?
これを行うには、いくつか異なるオプションがあります。
中央集権型取引所
1つのオプションは、中央集権型の暗号資産取引所を使用することです。 ここでは、さまざまなオプションにアクセスできますが、妥協点もあります。そこで暗号資産をスワップするには、プラットフォームウォレットに資金を預ける必要がありますが、そこでは、あなたは秘密鍵を制御できません。
これは、お持ちの暗号資産がこのウォレットに残っている限り、究極的には、暗号資産を制御できないことを意味します。 例えば、取引所がハッキング、検閲、または破産した場合、お持ちの資産を失うことになります。
分散型取引所
別のオプションは、分散型取引所(DEX)を使用することです。 ここでは、暗号資産を別の暗号資産と取引できます。しかも、取引の最中も秘密鍵は自分自身で管理し、暗号資産ウォレットのセキュリティで保護されます。ただし、ここでも妥協が必要です。というのも、DEXプロトコルは、ほとんどの場合、特定の基盤となるブロックチェーン上に構築されています。 これは、ユーザーが同じブロックチェーン基盤を共有するトークンのスワップに限定されていることを意味します。例えば、ETHをBTCとスワップすることはできません。
そのため、分散型取引所は、やり取りするときに秘密鍵を完全に制御できるようにすることで、ユーザーにより強固なセキュリティを提供しますが、分散型取引所が提供するオプションは、分散型取引所の基盤となるネットワークによって制限されます。
ブロックチェーンブリッジ
あるブロックチェーン資産を別のブロックチェーン上の別のブロックチェーン資産と取引するもう1つの方法は、ブリッジを使用することです。
ブロックチェーンブリッジは、ユーザーが取引所を使用せずに、あるコインを別のブロックチェーン上の別のコインと取引できるようにするテクノロジーの一種です。 しかし、ブリッジにはブリッジ特有の問題がつきものです。 ブリッジのアーキテクチャをご説明すると、ブリッジはまだ開発中であり、完成されていないという事実により、ハッキングに対して脆弱になっています。 これは、ニュースの見出しを飾るさまざまなブリッジベースのハッキングからも見て取れます。 2022年初めにAxie Infinityコミュニティに大きな影響を与えた、悪名高いRoninハッキングでは、Nomadブリッジへのエクスプロイト(攻撃者がデジタル資産への不正アクセス、操作、盗用に悪用する、悪意のある行為や脆弱性)では、悪意のある攻撃により2億ドル以上の暗号資産が失われました。 しかも、これらは氷山の一角にすぎません!
暗号資産スワップ
最後のオプションは、スワップで必要な暗号資産を取得することです。 暗号資産のスワップは、暗号資産の「購入」に似ています。 ただし、スワップは、目的のコインやトークンを、フィアット(法定通貨)ではなく、別の暗号資産で購入する点で異なります。
スワップを使用してさまざまな暗号資産を取得することには、特筆すべき利点が複数あります。 まず、選択肢の幅が、特定のブロックチェーンに依存するものではありません。 つまり、まったく異なるネットワークから資産をスワップすることができます。
スワップのもう一つの利点は、自分の暗号資産ウォレットから直接このやり取りに参加できるため、最大限のセキュリティが提供されることです。
暗号資産スワップの説明
スワップの仕組みは単純です。Changellyなどのスワップサービスは、中央集権型プラットフォームにより提供されます。 例えば、BTCをETHにスワップしたいとします。 この場合、プラットフォームは手数料を含む取引所の「レート」を提示し、そのプラットフォームのウォレットから暗号資産を送付可能です。
このプロセスを正しく理解するために、スワップの仕組みを詳しく見てみましょう。 そして、Ledger Liveのサードパーティプロバイダーのいずれかを介してスワップすることが、リスク軽減にどのように役立つのかを見てみましょう。
暗号資産スワップの仕組みとは?
暗号資産スワップは2つの部分からなるトランザクションです。 一方では、あなたは特定の量の暗号資産を持っており、それがウォレットからスワッププロバイダーに送られます。 もう一方では、スワッププロバイダーが、代わりにあなたが希望する資産を送ります。 例えば、プロバイダーは0.05BTCを0.7ETHにスワップするオファー(サービス)を提供する場合があります。
そのオファーを受け入れるには、ユーザーであるあなたは、ETHを受け取るイーサリアムウォレットアドレスを提供する必要があります。 さらに、BTCブロックチェーンアカウントから、スワッププラットフォームによって提供されるアドレスに0.05BTCを送る必要もあります。
しかし、ここで危険な部分が発生します。
暗号資産スワップのリスク
暗号資産をスワップする際に最も注意すべき2点は、プロバイダーとユーザーアドレスです。 ご説明すると、プロバイダーアドレスはスワッププロバイダーによって使用されるブロックチェーンアドレスです。
次に、ユーザーアドレス(つまり、ウォレットアドレス)も、認証するのと同様に重要です。 これら2つのアドレスが間違っていると、貴重な資産が間違った人に送られる危険があります。場合によっては、ハッカーに送付される可能性すらあります。
これら2つの部分は、中間者攻撃(サイバー攻撃)の重要な役割を果たします。
では、この種の攻撃は、正確にはどのように機能するのでしょうか?
基本的に、ハッカーは資金を受け取ろうと、送信アドレスまたは受信アドレスを独自のアドレスに変更します。 同時に、彼らはあなたのウォレットインターフェイスの表示を改ざんし、詐欺にもかかわらず、取引が正常に見えるようにします。 それにより、悪意のある取引を確定してしまうのです。
その結果は? あなたの送金資金や受け取り資金が、ハッカーのウォレットへと渡ってしまいます。
残念ながら、ソフトウェア(ホット)ウォレットを使用してスワップを行う場合、詳細が正確であることを本当に確かめる方法はありません。
なぜ? その理由は、あなたのデジタルウォレットがインターネット接続を介して改ざんされている可能性がある一方で、あなたのWeb2デバイスの画面には「正しい」トランザクション詳細が表示されるからです。
では、スワップ時にこの種の攻撃を回避するにはどうすればよいでしょうか?
最大限のセキュリティを確保するために:Ledger Liveで暗号資産をスワップ
暗号資産をスワップする最も安全な方法は、Ledger Live内のスワップ機能を使用することです。 つまり、この強力なツールをご使用いただくと、当社のサードパーティのスワッププロバイダーのいずれかを介して、安全にスワップを実行できるようになります。 この仕組と、強靭なセキュリティを確保できる理由を以下にご説明します。
Ledger Liveで、当社の信頼できるスワッププロバイダーを介したスワップ
スワップは、Ledger Liveで当社のサードパーティのスワッププロバイダー(Changellyなど)のいずれかを介して開始できます。 見積もりが表示されたら、スワップを受け入れてトランザクションを確定できます。 Ledger Liveは、さまざまなスワッププロバイダーをご提供し、これらのサービスの一種のアグリゲーター(統合ツール)として機能。 さらに、Ledger Live内でスワッププロバイダーをご使用の場合、確実に公式サービスにアクセスしていることになるので、ご安心いただけます。 Ledger Liveは、さまざまなアプリやサービスへの安全なゲート(入口)のような役目を担うのです。 これにより、フィッシングサイトや非公式アプリの被害に遭わないことが保証されます。
クリア署名のメリット
Ledger Liveのもう1つの重要な利点は、Ledger Liveのクリア署名プラグインです。 まず、Ledger Live内のすべてのアプリは、トランザクションの提案された結果を、人間が読める言語で表示いたします。 これは、署名する前に、トランザクションの完全な意図を理解するのにお役に立ちます。
さらに、Ledger Liveでトランザクションを開始すると、デバイスの信頼できるディスプレイ(画面)で、完全かつ正確なトランザクションの詳細を確認できます。 プロセス中に、これほどの透明性とセキュリティを提供できる暗号資産ウォレットは他にありません。 Ledger Liveを介した簡単なスワップは、暗号資産を取引するための最も安全な選択肢です。
セキュアエレメント:トランザクションを干渉から保護
さらにLedgerデバイスは、セキュアエレメント(Secure Element)チップによるセキュリティの恩恵も受けています。 このパスポートグレードのコンピューターチップは、インターネット接続から隔離された環境に秘密鍵を保管し、さらにチップ自体も、完全に改ざん防止機能を備えています。
ご存知のように、暗号資産をスワップするたびに、ハッカーは送受信トランザクションを傍受できます。 しかし、ハードウェアウォレットはトランザクションに完全にオフラインで署名するため、秘密鍵を誤ってインターネットに公開することがありません。 さらに、たとえ誰かがあなたのウォレットに物理的にアクセスしたとしても、改ざん防止のセキュアエレメントチップにより、Ledgerウォレットは決してハッキングされません。
署名認証とトランザクションID認証
スワッププロバイダーはこのトランザクションを受け取り、対応する暗号資産と共に、独自の承認(これも暗号で署名されます)を返信します。 セキュアエレメントは、この受取トランザクションの署名を検証して、プロバイダーによって実際に処理されたことを確認。
受取トランザクションのIDもチェックされ、あなたが同意したものと同じであることを確認します。 そして、そのトランザクションのみを実行可能です。 つまり、これらの詳細のいずれかを変更すると、トランザクションIDが変更され、スワップは完了しません。
Ledger Liveで暗号資産を安全にスワップ
もうお分かりのように、Ledgerデバイスをお使いいただくと、セキュリティで保護されながらスワップを実行できます。
暗号資産取引は、時として理解が難しいですが、知識は力となります。 Ledger Liveを介したスワップの仕組みを理解することで、暗号資産を管理する方法について、十分な情報に基づいた選択を行うことが可能です。
ハッカーや詐欺師は簡単な標的を好みます。 スワップには、ハッカーを寄せ付けない、確かなセキュリティを備えたLedger Liveをご利用ください!