暗号資産フィッシング詐欺とその回避方法

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| 重要なポイント: |
| — 常に暗号資産企業の公式サポートチャンネルを使用する — 24単語のリカバリーフレーズを安全に維持して誰とも共有せず、第三者の手に届かないところに保管する — リカバリーフレーズは紙や金属製のバックアップにのみ記録し、コンピューターやスマートフォンには絶対に保存しない — 最初に少額を送金すれば高額の暗号資産を受け取れるという約束の持ちかけなどの「できすぎている話」は信じず、暗号資産を送信しないようにする |
自由を得られるほど、課される責任も重くなります。 ここでは、暗号資産のフィッシング詐欺のよくある手口について詳しく説明します。
残念ながら、フィッシング詐欺は現在、私たちの社会に常に存在する脅威となっています。 このような話は、報道でもよく耳にする内容です。 特に、暗号資産のような人気商品は魅力的な標的となります。 2020年7月15日には、多くの影響力のある有名人や企業のTwitterアカウントがハッキングされ、ユーザーを騙して大切なBitcoinを送らせることを目的とした詐欺を宣伝する、という事態まで発生しました。
しかし、心配はご無用です。 このような悪質な行為から暗号資産を簡単に守ることができます。 すでにハードウェアウォレットをお持ちの場合は、幸先の良いスタートを切っていると言えるでしょう。 ハードウォレットを使用していれば、まずコンピューター上のマルウェアを利用するフィッシング攻撃の影響は受けなくなります。
ただし、ハードウェアウォレットを使用していても、詐欺をもくろむ第三者は存在します。 そのような事態を予防するため、暗号資産をハードウェアウォレットで安全に保管するためのヒントをご紹介しましょう。
相手の身元は確かでしょうか?
LedgerのFacebookの投稿やYouTubeの動画で、驚くほど高額な暗号資産を配布しているという宣伝を見ましたか?
それは本当にLedgerが投稿したものでしょうか?
一般的なフィッシングの手口は、なりすましを行います。 上記のような投稿があった場合、Ledgerの公式ソーシャルメディアページではないと考えて間違いないでしょう。 TwitterやFacebookなどのプラットフォームでは認証が付与されているため、簡単に見分けがつきます。
| ポイント |
- 常にLedgerの公式チャンネルを通じてやり取りを行ってください。
- 不明な点がある場合は、当社ウェブサイトからお問い合わせください。
リカバリーフレーズが標的
リカバリーフレーズは、ハードウェアウォレットのユーザーにとって非常に重要な情報です。 もしデバイスに何かあったとしても、24単語さえあれば、すべての暗号資産へのアクセスを取り戻すことができます。
リカバリーフレーズですべての暗号資産にアクセスできるため、24単語は詐欺師にとって喉から手が出るほどほしい情報です。 フィッシング詐欺の多くはこのような情報を入手することを目的としており、その方法は実に巧妙です。 例えば、エラーを演出して24単語の入力を求める偽のウォレットアプリケーションや、暗号資産が手に入れられると思い込ませ、24単語を聞き出したりする手法があります。
しかし対応策は非常に簡単です。24単語のリカバリーフレーズは常に自分以外とは共有せず、完全にオフラインの状態で保管することです。 リカバリーフレーズを共有しない限り、大切な暗号資産にアクセスされることはありません。 また、24単語はコンピューターやスマートフォンなど、どのようなデバイスにも絶対に入力しないでください。 この簡単なルールに従えば、世界中のハッカーやマルウェアにもアクセスされることはありません。 また、保管する場所に誰の目にもつかないところを選ぶことも重要です。
| ポイント |
- 24単語のリカバリーフレーズは、絶対に誰にも公開しないでください。これはLedgerに対しても同様です。
- リカバリーフレーズは完全にオフラインの状態に維持しておいてください。コンピューター、スマートフォン、正規のハードウェアウォレット以外のデバイスには決して入力しないでください。
- 24単語を他者の目につかない場所な安全に保管しましょう
できすぎた話
「うますぎる話は信じるな」と聞かされたことがあるかもしれません。これは、暗号資産の盗難についても同様です。 ソーシャルメディア上でよく見られる詐欺に、「偽の景品が当たる」というものがあります。 このようなフィッシング詐欺師は、有名な暗号資産企業や業界で影響力のある人物になりすまし、「先に暗号資産を送金すれば、高額な暗号資産が受け取れる」と約束するのです。 冒頭で紹介した例は、この種の詐欺に関わるものでした。
「さらに多くの暗号資産を受け取るために、先に暗号資産を送金する必要がある」などという説明はあり得ませんし、赤信号です。 例えるなら、街で「千円くれるなら1万円をあげる」と言われるようなものです。非常に怪しいと思いませんか? 唯一の違いは、暗号資産の取引は永久的かつ不可逆的であり、取引の相手方が誰であるか分からないという点です。
このような詐欺の対応策も、非常にシンプルです。知らない人に暗号資産は送らないこと、見返りにさらに大金を送金するなど、できすぎた話を持ちかける人は信用しないことです。 この場合、さらに一歩進んでソーシャルメディア上でこのような詐欺を告発し、コミュニティに警告を発することもできます。 また、投稿を通報して削除を求めることもできます。
| ポイント |
- 暗号資産は大切に保管し、「送金の見返りに大金を送金する」などという第三者を信じないようにする
- 懸賞は正当なアカウントが主催しているかどうかを常に確認する
- 投稿に関する警告を行い、フィッシング詐欺行為を報告して、暗号資産コミュニティの安全確保に貢献する
- 疑問がある場合は、企業の公式ルートから問い合わせる
協力しあって詐欺を撲滅
フィッシング詐欺は頻繁に発生するものですが、知識があれば身を守ることができます。 内容を理解することが、フィッシング詐欺への対策になるのです。 この記事は、大切な暗号資産コミュニティの素晴らしさを維持する目的で執筆されました。
被害に遭う人をゼロにするべく、最善の予防策について認識を広めるようにしましょう。
共に戦うことで、暗号資産コミュニティでのフィッシング詐欺を撲滅することができます。
学び続けましょう! 暗号資産やブロックチェーンの理解を深めるために、School of Blockの動画をご覧ください。 詐欺師の頭の中