Ledger Nano X:ユーザーエクスペリエンスが改善したファームウェアバージョン2.0.0が利用可能
重要なポイント: |
— アップデートされたLedger Nano X 2.0.0を公開しました。 — Nano Xデバイスをアップデートすると、初期設定プロセスが簡素化し、バッテリー管理が改善。セキュリティ・プライバシー機能が向上します。 — アップデートの手順は非常に簡単です。Ledger Liveを起動し、Managerセクションに移動してNano Xデバイスを接続。ファームウェアのアップデートを開始するだけです。 |
Ledgerでは、ユーザーエクスペリエンスの向上が最優先事項です。 このような背景から、Ledger Nano X 2.0.0の新バージョンを公開しました。
Nano Xを最新バージョンにアップデートすることで、新規ユーザーの登録時間の短縮、一部のユーザーがデバイスを充電できない温度エラーの修正、残りのPINコード試行数の表示、デバイスのBluetooth名の変更によるプライバシーの向上、さらに BitcoinのTaprootアップグレードが追加されました。
Nano Xの新規ユーザーの登録プロセスの簡素化
Nano Xデバイスをアップデートすることで、UXとUIの様々な部分が改善されます。
これにより登録時間を大幅に短縮することができます。これまで、24単語のリカバリーフレーズを確認する場合、全ての24単語を検索する必要がありました。 Nano Xをアップデートすることで、24単語全ての選択が不要となり4単語で完了します。
アップデートされたインターフェースは情報量が増加。 暗号資産初心者向けに、学習の画面が表示されます。 繰り返しになりますが、24単語のリカバリーフレーズはデバイスが紛失や盗難にあった場合には唯一のバックアップとなります。 24単語は誰にも教えないでください!
改良されたバッテリーマネジメント
バッテリーマネジメントにも、いくつかの改良が加えられています。 最も重要な改善点は、最近一部のユーザーに発生していた温度エラーによりデバイスが充電されなくなるという問題が修正されたことです。
さらに、「Low Battery」のアラートを改善し、充電残量の割合を表示することでより分かりやすくしました。
セキュリティの向上とプライバシー機能
今回のバージョンアップでは、UX& UIの改善に加えてセキュリティとプライバシー機能も強化されました。
これまでは、Nanoデバイスの電源投入時にPINコードの試行回数が3回未満であることを通知する機能はありませんでしたが、この機能の追加により、PINコードの試行回数が3回未満であることが通知されるようになりました。 Nano Xをアップデートした後は、試行回数が残り3回を切ると警告画面が表示されるようになります。これにより誤ってデバイスをリセットすることを防ぐだけでなく、 デバイスが誰かに操作された場合にも適切な通知を受け取れるようになります。
さらにファームウェアバージョン2.0.0では、公開されるBluetooth名を「Nano X」から変更することが可能になり、プライバシーが向上しました。 また、Nano Xをアップデートすることで設定変更時にBluetoothを瞬時に無効化することが可能。デバイスを再起動する必要がなくなります。
Nano XはBitcoin Taprootのアーリーアダプターです。
Ledgerでは、Bitcoinプロトコルの背後にある前向きな進化を応援しています。 そして、2021年11月に展開されるTaprootのバージョンアップもその一環です。
この新しいバージョンでは、Nano XでBIP-0340 Schnorr署名を処理する準備が整っています。 今年後半にLedgerのエコシステムがTaprootをサポートするようになると、この重要なクリプトグラフィック機能がお使いのデバイスに搭載されることになります。
Nano Xをアップデートすることで、暗号資産の世界がさらに向上します。
単なるデバイスのアップデートではありません。 Nanoアプリの最新バージョンとLedger Liveのほとんどの機能をご利用いただけるようになります。 暗号資産の管理において、楽しく安全な環境を提供します。
Ledger Liveアプリカタログ(Discoverセクション)から、最新のアップデートとDAppをご覧ください。