ブログ記事 | 2025/02/10
文化の変化&ミームコインアテンションエコノミー
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— ミームは暗号資産文化の特徴を表しており、愛着を生むことで、共通の価値観を表現しています。 — ミームコインはミームをトークン化し、文化の背後にあるアイデアをトレード可能にしています。 — ソラナブロックチェーンは、ミームコインの最大のマーケットプレイスとなっています。その要因は、その卓越したスピードとスケーラビリティ、そして開発者に優しいSPLエコシステムです。 — SPLトークンの追加により、Ledger LiveでWIF・BONK・PENGUのような何百種類ものミームコインを、コントロールを損なうことなく取引できるようになりました。 |
著者:Ariel Wengroff(VPコミュニケーション)
ミームには何があるのか?
ミームは今日、オンライン文化の基礎として認識されていますが、ミームという用語は、インターネットの黎明期より数十年前に遡ります。 このミームという用語は、進化生物学者のRichard Dawkins氏が1976年に初めて作った造語で、文化の中で個人間で共有される象徴、慣習、現象を表す概念を説明するものです。
現在私たちが知っているミームは、今なおDawkins氏が説明した文化の単位のように機能しており、音楽、ユーモア、時事問題に焦点を当てています。一方で、テクノロジーの激変によって、個人が即座に、世界的に拡散できるようになりました。 さらに興味深いのは、ミームによって、さまざまなアイデアの探求が可能になりました。それらのアイデアは、正式な意味では特定が難しく、むしろ、インターネットや文化を、横目で見るような感じで見つけるものです。
私たちは皆、今やクリエイターであり批評家です。言語や場所といった伝統的な規範にとらわれずに仕事をし、「ジョークを生み出す」ために、想像できるあらゆるものが詰まった、絶えず変化するライブラリを構築しています。
ミームコインの歴史
ニッチな暗号資産ユーザー向けに再利用された古典的なインターネットのミームから、コミュニティ固有の用語まで、ミームは暗号資産の始まり以来、コミュニティが文化を構築し強化するために使用してきた主要なツールです。
ピアツーピア暗号資産用のピアツーピア文化
ビットコインは2008年の金融危機をきっかけに誕生し、その後の従来の金融システムに対する制度的な幻滅によって、初期の普及が加速しました。 そのため、ビットコインを中心に形成された初期のコミュニティは、明らかに反体制的で反文化的でした。この方向性は、今日でも暗号資産文化に大きく浸透しています。
これらのコミュニティは、昔も今もオンラインが主体であるため、オンラインフォーラムやチャットルーム、ソーシャルメディアでよく使われる、思い上がって人を見下したり、自虐的な態度をよく採用していました。
例えば、これには、FOMO(Fear of Missing Out:見逃すことへの恐れ)やHODL(ガチホ:長期保有)といったスラングから、非公式マスコットとしてのPepe The Frog(カエルのペペ)のようなミームの採用まで、ミームの健全な使用と創造が含まれていました。
すべてはジョークから始まる – ミームのデジタルトークン化
ブロックチェーン技術が進化するにつれて、まったく新しい分散型トークンエコノミーが実現し、新しいユーザーグループが登場し、ミームでアイデアを共有したり適応したりできるようになりました。 この種の技術革新が進むにつれて、暗号資産を投機的な投資の手段と見なす人々も増え始め、ビットコインの創設原則に思想的に結びついているユーザーを、上回り始めたと言っても過言ではありません。 こうした環境により、史上初のミームコインであるドージコイン(Dogecoin)が誕生しました。これは2013年に、ソフトウェアエンジニアのBilly Markus氏とJackson Palmer氏が作成しました。
単なるかわいい犬の画像に基づいた暗号資産を作るというのは、暗号資産のニヒリズム(虚無主義)的な伝統の中では冗談でした。ただ、本当に天才的な点は、従来の金融規範を無視していたことです。 ドージコインは、注目から経済を生み出しました。 ドージは、言語、騒音、プラットフォームを切り裂き、永続的な集団を生み出しました。なぜなら、アテンションエコノミー(注目経済)を糧にすることで、時間の経過とともに真の価値が得られることを理解した、最初のミームだったからです。 今やドージコインは、マーケットキャップ(時価総額)で、常に暗号資産のトップ10にランクされています。

投機とカウンターカルチャーの手段としてのミームコイン
投機資産としての強みと、ミームとしての耐久性により、ドージコインは、今日のミームコインのさまざまな面での基準を打ち立てました。
多くの場合、ミームコインのブームが誇大宣伝サイクルよりも長く持続しないのは、バグではなく、一つの特徴です。 それでも、ミームコインは、短期的なボラティリティ(価格変動)を求める暗号資産トレーダーの間で、非常に人気があります。
ほとんどのソーシャルプラットフォームは、私たちが知っている真実、つまり、ソーシャル上でのコミュニティ形成=文化的・ブランド的資産、という真実を、表立って口にすることを許しません。 ミームコインは、ユーザーがその価値に参加するためのフライホイール(反復的ループで大きな効果が生まれる)を作り出し、文化的資産を、その価値を伝播するユーザーの管理下に戻しました。
これは、誰が最初に関与し、誰がそのジョークで笑っているのかという点に関して、パンプ・アンド・ダンプ(高値売り抜け)に異なる解釈を与える可能性があります。 これは、劇場の安い席で笑うという意味ではありません。 アテンションエコノミーでは、参加する機会は常に増えていきます。
ミームと暗号資産のアテンションエコノミー
ミームコインは、暗号資産の世界ではだいぶ前から存在していましたが、2024年には新たなレベルの市場と文化的関連性を獲得し、ソラナブロックチェーンが、ミームコイントレード活動の主要ネットワークとして浮上しました。
ミーム文化は、スピード、バイラリティ(拡散性)、創造性という3つの柱によって発展してきました。これらはすべて、ソラナの機能と一致しています。 同ネットワークの迅速な実行力により、拡散するトレンドに対応することができ、また低コストであるため、クリエイターは複数のアイデアを試すことができます。
ソラナ財団の理事長であり、Ledgerの取締役でもあるLily Liu氏は、ソラナのミームコインがネットワーク上で爆発的に普及した理由について、次のように述べています。 「ミームコインをするなら、一定のトレードインフラがあり、それが安価であるプラットフォームに参加する必要があります。.
そうすれば、明らかにやりやすくなります。また、構築したい製品にどのインフラを使用するかを検討している場合、いくつかの非常に単純で基本的な質問について考えると、多くの場合、選択肢はすぐに、ソラナに絞り込まれることがわかります。」
ソラナの技術的優位性により、ミーム文化は暗号資産の新しいパラダイム(見方、考え方)を解き放ち、ミームコインを話題の中心に押し上げました。 2025年1月現在、毎日4~5万個のミームコインが作成されていると推定され、人気のあるソラナのミームコインプラットフォームpump.funを通じて、550万個以上のミームコインが作成されています。
拡散の波に乗ったミームコインの潜在的な報酬を考えると、この新しい暗号資産のアテンションエコノミー(関心や注目で経済的価値が生まれる、注目経済)で注目を集めるために、一部のクリエイターが用いる手法が極端になっていますが、その性質上、分散型には境界がありません。
ソラナは、拡散性やコミュニティ主導のトレンドを活用するクリエイターに力を与えることで、本格的なアプリケーションから、軽快なミーム中心のプロジェクトまで、イノベーションを起こすのに最適なプラットフォームとなっています。例えば、ドナルド・トランプ大統領の選挙勝利と就任式に対するミームコインコミュニティの反応は、まさにその好例です。
強力で文化的に重要なブロックチェーンとしての地位を強化するだけでなく、ミームコイントレードは、ブロックチェーンのバリデーターに多額の手数料を生み出し、ひいてはこのネットワークの機能継続に貢献しています。
Lily Liu氏は次のように述べています。「2024年9月中旬までに、3億8000万ドル相当の手数料がバリデーターに支払われました。その多くは、ミームコインをトレードする人々によるものです。そのような観点から、インフラプロバイダーは、これは素晴らしいことだと考えています」
冗談ではないセルフカストディ:ミームの安全を確保
ミームコインの起源は、ユーモラスで地味かもしれませんが、今日、そのセキュリティの確保は、お笑いネタではありません。 実際、多くのミームコインが人気とともに大きな価値を獲得しており、これが今日、ミームコインの取引、スワップ、運用が、暗号資産保有者の間で非常に人気となっている理由の1つです。

残念ながら、暗号資産市場の一分野が大きく成長すると、トレーダーやクリエイターを悪用しようとする、悪意のある人間も増加します。 例えば、人気のUnicorn Fart Dust (UFD) ミームコインのクリエーターであるBasement Ron氏は最近、モバイルウォレットに保管していた660万UFDトークンを、ウォレットドレイナー(暗号資産保有者を標的としたマルウェア)によって失いました。
この問題をさらに複雑にしているのは、ミームコインは簡単に共有できるように設計されており、ソーシャルメディア上で瞬く間に広まるため、時事問題やトレンドに絡めたユーモアが使われることが多いことです。 そのため、ハッキング事件に関して、ミームコインが生息する動きの速い環境は、一層危険なものとなり得ます。
その理由により、Ledgerユーザーは、Ledger LiveデスクトップでSPLトークンの送付、受取り、スワップができるようになり、Ledger Liveモバイルも近日中に対応する予定であることお知らせいたします。 Ledger Liveから直接、シームレスかつ安全にJUP、USDC、BONK、PENGUを含む何百種類ものSPLトークンにアクセスできます。

ミームコインやその他のSPLトークンを、最も安全に体験したい方は、ぜひLedgerをご利用ください。Ledgerエコシステムでは、シームレスな取引だけでなく、資産を安全にセルフカストディし、オンラインの脅威から遠ざけることができます。 さらに、Ledgerデバイスのクリア署名を使うと、Ledger LiveでSPLトークンを直接トレードする際に、お客様が見て確認したものだけに署名することができます。
Ledger Live™:ソラナエコシステムの探索へ最も安全な環境を提供
ICO(イニシャルコインオファリング:資金調達手段の1つ)や、NFTに注目した過去の市場サイクルと同様に、ミームコインは主流の個人投資家の注目を集めました。 その拡散性とコミュニティ主導型の性質により、ミームコインは、暗号資産採用者の次の波を取り込むのに、有利な立場にあるようです。
急速に変化するミームコインとSPLトークンの世界では、資産を管理する際に、チャンスと課題の両方を、十分に認識することが重要です。 Ledgerデバイスで資産を安全に保護し、Ledger Liveを使ってSPLポートフォリオを管理・取引を行うことで、新しい資産を探索できます。しかも同時に、Ledgerだけがご提供する、セルフカストディの力を維持することができます。
もちろん、Ledgerがご提供するのは、ミームコインやSPLトークンのシームレスな管理だけではありません。 Ledgerのエコシステムを通じて、ソラナのポートフォリオ全体を管理できます。SOLステーキングによる利回り獲得機会の活用、SOL対応のCLカードによる実生活での暗号資産のご使用など、資産の安全を確保しながらお楽しみいただけます。
今すぐLedger Liveで、ソラナエコシステムをチェックしましょう。全てをLedgerデバイスで保護しながら、暗号資産をお楽しみください。