Ledgerは、Ethereum 2.0の革命への対応準備が完了
LedgerはNano Xファームウェアの新バージョンを通じて、Ethereumアプリケーションのアップデートを提供します。 このアップデートにより、サードパーティーのサービスを介してEthereum 2.0のデポジットコントラクトを検証することが可能になります。
Ledger Nano Xのファームウェアバージョン1.2.4-5がリリースされました! シードデリベーションアルゴリズムEIP2333対応。 この新しい暗号資産機能は、Ethereum 2.0の公開に伴いEthereum Nanoアプリケーション(Ethereum 1.6.0)を更新するための前提条件となります。
Ethereumアプリケーションのアップデートの目的は?
Ethereum2.0の最初のフェーズとなるPhase 0が、12月1日にスタートします。 必要な資金調達は、すでに開始されています。 その目的は、Ethereumの所有者がBeacon ChainにETHを預けることを可能にし、現在のproof-of-workブロックチェーンとproof-of-stakeブロックチェーンの橋渡しをすることです。
Beacon ChainはEthereum2.0の中核となる新しいブロックチェーンです。 その使命は、すべてのシャードチェーン(Ethereum 2.0 の取引数の増加を可能にする並列ブロックチェーン)間のデータの同期を確保することにあります。 実現にあたってBeacon Chainは、新しいブロックの作成と検証に参加するバリデーターに依存しています。
バリデーターになるには、Ethereumのステーカーが「デポジットコントラクト」と呼ばれるものを使って、Beacon Chainに少なくとも32Etherを預ける必要があります。 Ledger Nano Xの新ファームウェアバージョン1.2.4-5に伴うEthereumアプリのアップデート(Ethereum 1.6.0)により、Ledger Nano Xで直接デポジットコントラクトに安全な署名を行うことが可能になります。
未来を先取り
現時点では、Ledger Nano Xと連携しているサードパーティーのサービスでは、デポジットコントラクトを簡単に作成することはできません。 この機能が利用可能になり次第、テクノロジーを準備します。 Ledger Nano Xは、Ethereum 2.0の公開鍵を導き出し、デポジットコントラクトで使用された出金の公開鍵が実際にデバイスに属することを検証することが可能となります。
Ledgerは、すでにサードパーティと協力してこのサービスを進めています。
さらに、Ledgerでは、ステーカーがBeaconチェーン上のブロックに安全に署名できるよう2番目のEthereumアプリケーションを開発中です。
Nano Sではどうでしょうか?
現在、ファームウェアとEthereumアプリのアップグレードはLedger Nano Xでのみ利用可能ですが、
Ledger Nano Sへの統合を進めています。時期は不明ですが、新ファームウェアのバージョンアップとEthereumアプリのアップデートは、2021年に提供予定です。
Ledger Nano Xのファームウェアのアップデートについて、詳しくはサポートページをご覧ください。
Nano Xのファームウェアのアップデート後の、Ethereumアプリをアップデート方法に関する詳細は、専用のサポートページを参照してください。
なお、Ledgerがリカバリーシードの24単語を尋ねることは決してありません。
Nano X のファームウェアをアップデートする際に、フィッシング詐欺をはじめとする、24単語を要求する違法なウェブサイトを発見した場合は、Google Safebrowsingへ報告した上で、コミュニティ#StopTheScammersと共有してください。