Ledger Recoverクリプトグラフィック・プロトコル・ホワイトペーパーの公開
現在公開されているLedger Recoverクリプトグラフィック・プロトコル・ホワイトペーパーをレビュー用に共有できる運びとなりました。
透明性が高く、協力的な方法で構築するための継続的な取り組みとして、当社は、Coincoverが提供するLedger Recoverに関する、詳細なテクニカルホワイトペーパーを公開しています。 このドキュメントでは、Ledgerデバイスの秘密のリカバリーフレーズをバックアップおよび復元するための高度なソリューションである、Ledger Recoverのシステム設計、アーキテクチャ、および運用フローについて解説しています。 Ledger Recoverは、完全に任意かつオプトイン(加入)型有料サブスクリプションサービスであり、お持ちのLedgerのセキュリティに影響はありません。
このホワイトペーパーでは、Ledger Recoverのシステム設計、クリプトグラフィックプロトコルの設計、セキュリティ目標、および3つの主要な運用フローの詳細を詳細にわたって説明しています。
- シークレットリカバリフレーズのバックアップ
- 新しいLedgerデバイスでの復元
- バックアップを安全に削除
また、当社のGitHubリポジトリではLedger Recoverホワイトペーパーも公開しています。 開発者や研究者、暗号資産ファンなど、このホワイトペーパーを詳しく読みLedger Recoverの基礎となるクリプトグラフィックプロトコルを理解することをおすすめします。
ご意見やご感想をぜひお聞かせください! 当社はフィードバックや、改善に向けた提案をいつでも受け付けています。
Ledger Recoverクリプトグラフィック・プロトコル・ホワイトペーパーを読むには、こちらから当社のGitHubリポジトリにアクセスしてください。
私たちはこのマイルストーンを当社のコミュニティと共有できることを嬉しく思い、皆様の貴重な洞察とご貢献を楽しみにしています。 これは、Ledgerオペレーティングシステムにアクセスおよび検証におけるステップの1つにすぎません。 以下のロードマップで、私たちが現在どのステージに位置しているのかをご覧ください。
次の段階は?
このホワイトペーパーは、Coincoverが提供するLedger Recoverの技術的側面に焦点を当てた、クリプトグラフィックプロトコルですが、それ以外にも皆さんと共有したいことがたくさんあります。 当社は間もなく、このプロジェクトのさまざまなリーダーの方々が執筆する、「Ledger Recoverの起源(The Genesis of Ledger Recover)」という一連のブログ投稿を公開する予定です。 このシリーズでは、設計の選択、このプロジェクトの背後にある思考プロセス、運用上のセキュリティ機能、さらに、Ledger Recoverの開発全体を通して実施された製品セキュリティのレビューについて詳しく解説します。
この今後のブログシリーズは次のように構成されます。
- パート1:秘密のリカバリーフレーズを分割する仕組み:Shamirの秘密共有の紹介
- パート2:共有の安全な配布:エンドツーエンドの安全なチャネル
- パート3:多層暗号化による共謀・漏洩対策
- パート4:リカバリー前の認証の処理方法ーID検証の安全な使用
- パート5:当社のインフラストラクチャの強化と手動請求プロセスの保護の両方の観点による、当社の運用セキュリティに関する概要
- パート6:当サービスのセキュリティを確保するために実行されるセキュリティレビューと監査
このシリーズの公開は2023年夏を予定していますので、ぜひお楽しみに!